混迷する労働者派遣の行方―裁判例から見た派遣制度の問題点
カテゴリー | ー 労働関係法・法制度 |
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著者 | 君嶋 護男 著 |
編者/編著者/編集 | |
監修 | |
発行 | 労働調査会 |
発行日 | 2016-05-18 |
判型/頁数 | A5判/272頁 |
価格 | 2,420円(税抜価格2,200円) |
送料 | 【1部 330円税込】 ご注文の合計部数により料金を設定しています。詳細はこちらまで |
ISBN | 978-4-86319-531-8 |
備考 | |
制作 |
要約
派遣労働者の雇用上の地位、労働条件、待遇など、派遣会社、派遣先の責任が問われる裁判事案が多くなっている。また、昭和60年の労働者派遣法の制定以来、数次の制度改正を経て、直近の改正法が平成27年9月から施行されている。
しかし、現行派遣制度や裁判事案における司法判断は、派遣労働の実態からかけ離れていないだろうか。派遣先の支配領域で派遣労働者を使用しながら、派遣元に比べてほとんど使用者責任を負わない派遣先。置き去りにされる派遣労働者の保護―。本書は、現行制度、司法判断の問題点を明らかにしつつ、使用者責任とは何かを改めて問う。さらに、平成27年の労働者派遣法の改正にも言及してその問題点を指摘し、解決の方向性を提言する。
目次
1 労働者派遣法の成立、変遷等
2 労働者派遣に係る主要な問題
3 派遣労働者と派遣先との間における黙示の労働契約の成立の有無
4 派遣労働者の採用にあたっての派遣先の関与
5 派遣労働者の解雇、雇止め
6 労働時間、年次有給休暇、就業規則等労働基準法上の取扱い
7 派遣労働者の労働災害の防止、安全配慮義務
8 派遣労働に係る団体交渉をめぐる問題
9 平成27年改正及び労働契約申込みみなし制度とその問題点
巻末・主要な派遣裁判例の事案と判決要旨(15事案)