要約

〇建設業では、現場に新たに労働者が入場する際、元請が主体となって「新規入場者教育」を実施し、
工事内容や現場の特徴、基本ルールなどを教育してきました。しかし、近年では、労働者を現場に
送り出す協力業者に対し、事前に入場予定の現場の特徴や安全ルールなどを教育する「送り出し教
育」の実施を求めています。
〇本書は、これら二つの教育に活用できる内容となっており、最新の安全衛生に対応した改訂２版です。
〇全編にイラストを多用し、現場経験の浅い作業員にも分かりやすい内容となっており、さまざまな現
場の教育に使用できます。

【 目 次 】

はじめに

■建設業の労働災害の動向と課題
〇建設業の労働災害の状況や特徴、傾向
〇建設業が抱える課題
■労働災害の発生による会社や現場などへのさまざまな影響
〇企業の四重責任
〇労働災害がもたらす社会的損失
〇労働災害が発生した際の対応
■「送り出し教育」と「新規入場者教育」
〇送り出し教育と新規入場者教育の意義と役割
〇送り出し教育とは
〇新規入場者教育とは

■基本編
「送り出し教育」と「新規入場者教育」で教育すべき内容
〇・現場の安全衛生管理の仕組み（統括管理とは）
〇・労働者の遵守義務
〇・職長会
〇・安全施工サイクル（現場での安全の流れ）
〇・作業手順
〇・リスクアセスメント
〇・労災かくしの排除
〇・ＫＹ活動（危険予知活動）
〇・不安全行動とヒューマンエラー
〇・ヒヤリ・ハットと災害防止
〇・作業改善の意義と進め方
〇・安全一声かけ運動
〇・熱中症
〇・作業に必要な資格等（就業制限業務）
〇・健康管理
〇・保護具等の正しい取扱い

■作業編
〇・作業床上での作業
〇・開口部付近での作業
〇・可搬式作業台を使用した作業
〇・脚立を使用した作業
〇・移動はしごを使用した作業
〇・移動足場（ローリングタワー）を使用した作業
〇・ドラグ・ショベル付近での作業
〇・移動式クレーンの付近での作業
〇・明かり掘削作業
〇・高所作業車を使用した作業
〇・重量物の取扱い作業
〇・分電盤の取扱い
〇・携帯用丸のこ盤を使用した作業
〇・グラインダーを使用した作業
〇・高速カッターを使用した作業
〇・有機溶剤作業
〇・酸欠危険作業
〇・アスベスト（石綿）除去作業
〇・整理、整頓、清潔、清掃（4S）の保持
〇・交通事故の防止

■災害事例
〇墜落・転落①　　墜落・転落②
〇墜落・転落③　　墜落・転落④
〇墜落・転落⑤　　墜落・転落⑥
〇墜落・転落⑦　　墜落・転落⑧
〇重機①　　重機②　　重機③
〇土砂崩壊①　　土砂崩壊②
〇その他①／丸のこ盤
〇その他②／ディスクサンダー
〇その他③／ガソリン発電機