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令和2年度の石綿関連疾病の労災認定は1060件~厚生労働省まとめ~



厚生労働省は、令和2年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る2年度の請求件数は1085件となっており、
前年度(1204件)と比べ119件の減少となっている。
疾病別では、肺がん408件(前年度443件)、中皮腫615件(同677件)、良性石綿胸水20件(同28件)、
びまん性胸膜肥厚42件(同56件)となっている。
次に、2年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1096件、
そのうち支給決定(業務上認定)件数が1016件となっている。
疾病別では、肺がん385件(うち業務上認定340件)、中皮腫633件(同607件)、良性石綿胸水22件(同22件)、
びまん性胸膜肥厚56件(同47件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体では77件の減少、疾病別では、肺がんが35件減少、中皮腫が34件減少、
良性石綿胸水が5件減少、びまん性胸膜肥厚が3件減少となっている。
また、23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、
石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は44件(前年度52件)となっており、これを含めると
2年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1060件(同1145件)となる。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。