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調査・統計

過半数が帰国後に就職または起業する~27年度・帰国技能実習生フォローアップ調査結果~

厚生労働省は、平成27年度「帰国技能実習生フォローアップ調査」の結果をまとめた。調査は、技能実習を修了して帰国した実習生について、帰国後の就職状況などについて行ったもの。調査対象は、技能実習を修了した実習生(中国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、タイの5ヵ国を選定)のうち、平成27年7月から11月までの間に帰国(予定を含む)した1万7195名で、そのうち有効回答のあった2071名について集計している。
調査結果をみると、日本での技能実習が「役に立った」とする者の割合は96.4%となっている。具体的にどのようなことが役立ったかをみると(複数回答)、「修得した技能」が68.4%で最も高く、次いで、「日本での生活経験」62.4%、「日本語能力の取得」62.2%、「日本で貯めたお金」57.7%の順となっている。
次に、帰国後の就業状況についてみると、「仕事を探している」が30.4%と最も多く、次いで、「雇用されて働いている」28.1、「雇用されて働くことが決まっている」12.3%、「起業している」10.8%、「何もしていない」8.6%の順となっており、半数以上の者が仕事を得ている。また、仕事を得ている者の従事する仕事の内容は、「実習と同じ仕事」52.6%、「実習と同種の仕事」22.8%、「実習と異なる仕事」14.7%となっている。