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調査・統計

死亡者数は初めて1000人下回り972人に  ~平成27年の労働災害発生状況~

 厚生労働省がまとめた平成27年の労働災害発生状況によると、昨年1年間の労働災害による死亡者数は972人となっており、前年(1057人)と比べ85人(8.0%)減少し、統計を取り始めて以来、初めて1000人を下回った。
 死亡者数を業種別にみると、最も多いのは建設業の327人(全体の33.6%)、次いで、第三次産業248人(同25.5%)、製造業160人(同16.5%)、陸上貨物運送事業125人(同12.9%)の順となっている。
 次に、死傷災害(死亡災害及び休業4日以上の災害)についてみると、死傷者数は11万6311人となっており、 前年(11万9535人)と比べ3224人(2.7%)の減少となった。業種別にみると、最も多いのは第三次産業の5万2308人(全体の45.0%)、次いで、製造業2万6391人(同22.7%)、建設業1万5584人(同13.4%)、陸上貨物運送事業1万3885人(同11.9%)の順となっている。
 なお、死亡者数、死傷者数ともに2年ぶりの減少となった。  

平成27年における死亡災害発生状況
業種 平成27年(1月~12月) 平成26年(1月~12月) 対26年比較
死亡者数(人) 構成比(%) 死亡者数(人) 構成比(%) 増減数(人) 増減率(%)
全産業 972 100.0 1057 100.0 -85 -8.0
製造業 160 16.5 180 17.0 -20 -11.1
鉱業 10 1.0 13 1.2 -3 -23.1
建設業 327 33.6 377 35.7 -50 -13.3
交通運輸事業 22 2.3 17 1.6 5 29.4
陸上貨物運送事業 125 12.9 132 12.5 -7 -5.3
港湾運送業 8 0.8 5 0.5 3 60.0
林業 38 3.9 42 4.0 -4 -9.5
農業、畜産・水産業 34 3.5 32 3.0 2 6.3
第三次産業 248 25.5 259 24.5 -11 -4.2