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調査・統計

採用選考日程の変更が「自社に悪影響あった」が約9割~経団連・2015年度新卒採用に関する調査結果~

経団連(榊原定征会長)は、「2015年度新卒採用に関するアンケート調査結果」をまとめた。調査は、経団連の企業会員のうち1331社を対象に2015年9月下旬から10月中旬にかけて実施しており、回答のあった790社について集計している。
 調査結果の中から、採用選考スケジュールの変更に伴う影響や評価についてみると、学生の学業と就職活動について、「悪い影響があった」または「どちらかと言うと悪い影響があった」と回答した企業割合は96.2%となっている。自社の採用選考活動についても同様に、「悪い影響があった」または「どちらかと言うと悪い影響があった」と回答した企業割合は87.9%となっている。項目ごとの評価で「悪い影響があった」とするものをみると、「人事担当者の業務量」(85.6%)、「採用選考活動の長期化の是正」(81.5%)、「採用予定人数の確保」(64.3%)などが高くなっている。
 また、「指針」で規定した採用選考スケジュールの遵守状況についての認識は、「あまり守られていない」または「ほとんど守られていない」と回答した企業割合が87.5%となっている。「指針」のスケジュールにとらわれずに新卒採用活動を行う企業への受けとめとしては(複数回答)、「指針のスケジュールが新卒採用の実態に合っていないので、守らないのはやむをえない」63.2%、「ルールを守らない企業が先に優秀な人材を確保するのは不公平である」42.4%、「経団連会員企業だけが不利益を被るのは納得できない」36.5%、「以前から独自に採用選考活動を行っていた企業が守らないのは仕方がない」36.0%などとなっている。