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調査・統計

法違反率は前年より上昇、送検件数は減少~26年・自動車運転者使用事業場の監督指導結果~

厚生労働省は、自動車運転者を使用する事業場に対する平成26年の監督指導状況、送検状況を取りまとめた。
 それによると、監督指導を行った3907事業場のうち、3240事業場に何らかの労働基準関係法令違反が認められた(違反率82.9%)。法違反率は前年(82.1%)と比べ0.8ポイントの上昇となっている。また、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(平成元年労働省告示第7号。通称・改善基準告示)の違反が認められた事業場数は2373事業場となっている(違反率60.7%)。改善基準告示違反率は前年(58.7%)と比べ2.0ポイントの上昇。
 業種別の法違反率は、トラック83.6%(前年82.9%)、バス74.4%(同77.7%)、ハイヤー・タクシー87.3%(同88.7%)などとなっている。また、業種別の改善基準告示違反率は、トラック66.7%(前年65.6%)、バス56.1%(同47.9%)、ハイヤー・タクシー41.0%(同42.4%)などとなっている。
 次に、送検の状況をみると、労働基準関係法令違反により送検した件数は56件(前年69件)となっている。業種別の送検件数は、トラック40件(前年48件)、バス3件(同3件)、ハイヤー・タクシー6件(同12件)となっている。