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来年は採用選考時期を変更せず~経団連が指針を公表~

日本経済団体連合会(経団連)の榊原定征会長は9月12日、東京・大手町の経団連会館で行った定例記者会見の中で、
2018(平成30)年入社対象の採用選考に関して、「経団連のアンケート調査でも、約70%の企業が昨年に比べて
今年のスケジュールが良かったと回答している」として、「2018年入社対象についても今年の対応を維持し、
採用選考に関する指針や手引きの変更は行わない」ことを明らかとした。
これを受け、経団連は9月20日、「採用選考に関する指針」および「『採用選考に関する指針』の手引」を公表した。
榊原会長は、大手中心の会員企業に対して「様々な機会を通じて指針の遵守を呼びかけていく」としている。
今年の採用選考の時期に関しては、学生の職活動の長期化などの指摘を受けて、採用面接の解禁時期をそれまでの
「大学4年の8月」から「大学4年の6月」に前倒ししていた。
これにより「暑く長い就職活動を学生に強いる昨年の問題は是正された」(榊原会長)と見ている。
なお、「指針を廃止し、通年採用にすべきだ」という声が依然として根強くあることについて榊原会長は、
「わが国の場合、新卒一括採用が通例となっており、就職を希望する学生の9割が卒業と同時に就職している」と指摘した上で、
「何をやってもよいという無法状態は良くない」という考えを示した。
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