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自動車運転者を使用する事業場の法違反率は82%

~厚労省・24年の監督指導・送検状況~

厚生労働省は、自動車運転者を使用する事業場に対する平成24年の監督指導状況、送検状況を取りまとめた。

それによると、監督指導を行った6007事業場のうち、4924事業場に何らかの労働基準関係法令違反が認められた(違反率82.0%)。法違反率は、前年(81.2%)と比べて0.8ポイントの上昇となっている。また、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(平成元年労働省告示第7号。通称・改善基準告示)の違反が認められた事業場数は3640事業場となっている(違反率60.6%)。改善基準違反率は、前年(58.0%)より2.6ポイントの上昇。

区分別の法違反率は、トラックが81.3%(前年81.2%)、バスが90.9%(同79.4%)、タクシー・ハイヤーが87.3%(同86.7%)などとなっている。また、区分別の改善基準違反率は、トラックが63.6%(前年63.6%)、バスが72.8%(同62.1%)、タクシー・ハイヤーが43.7%(同46.3%)などとなっている。

次に、送検の状況をみると、昨年1年間に、労働基準監督機関が自動車運転者を使用する事業場(運輸交通業)に係る労働基準関係法令違反により送検した件数は80件(前年57件)となっている。区分別の送検件数は、トラック事業が51件(前年39件)、バス事業が5件(同3件)、ハイヤー・タクシー事業が19件(同7件)となっている。