25年度の石綿関連疾病の労災支給決定は1085件～厚生労働省まとめ～

厚生労働省は、平成25年度における石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況（速報値）をまとめた。

それによると、石綿（アスベスト）による肺がん、中皮腫などの労災保険給付の請求件数は1113件（石綿肺を除く）となっており、前年度（1172件）と比べ59件（5.0％）の減少となった（前年度の件数は確定値。以下同じ）。これを疾病別にみると、肺がん420件（前年度495件）、中皮腫591件（同587件）、良性石綿胸水40件（同41件）、びまん性胸膜肥厚62件（同49件）となっている。

次に、支給決定件数（25年度中に請求されたものに限らない）は1008件（石綿肺を除く）となっており、前年度と同数となった。疾病別では、肺がん383件（前年度402件）、中皮腫528件（同522件）、良性石綿胸水44件（同45件）、びまん性胸膜肥厚53件（同39件）となっている。

また、23年度から別集計を開始した石綿肺の支給決定件数が77件（前年度75件）となっており、25年度の支給決定件数は合計で1085件となった。