24年度の石綿関連疾病の労災支給決定は1082件

～厚生労働省まとめ～

厚生労働省は、平成24年度における石綿による疾病に関する労災保険給付などの請求・決定状況（速報値）をまとめた。

それによると、石綿（アスベスト）による肺がん、中皮腫などの労災保険給付の請求件数は1172件となっており、前年度（1144件）と比べ28件（2.4％）の増加となった。これを疾病別にみると、肺がん495件（前年度480件）、中皮腫587件（同579件）、良性石綿胸水41件（同28件）、びまん性胸膜肥厚49件（同57件）となっている。

次に、支給決定件数（24年度中に請求されたものに限らない）は1008件となっており、前年度（1037件）と比べ29件（2.8％）の減少となった。疾病別では、肺がん403件（前年度400件）、中皮腫521件（同544件）、良性石綿胸水46件（同42件）、びまん性胸膜肥厚38件（同51件）となっている。このほかに、別に集計（23年度から開始）している石綿肺の支給決定件数が74件（前年度68件）となっており、24年度の支給決定件数は合計で1082件となっている。