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調査・統計

精神障害の労災認定件数は過去最多の506件に~29年度・過労死等の労災補償状況~



厚生労働省は、平成29年度「過労死等の労災補償状況」(過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患、
仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の労災補償状況)をまとめた。
それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は840件で、前年度(825件)と比べ15件(1.8%)増加した。
また、業務上認定されたのは253件(当該年度内に業務上認定された件数で、当該年度以前に請求があったものを含む。
以下同じ)で、前年度(260件)と比べ7件(2.7%)減少している。
請求件数は3年連続の増加、業務上認定件数は2年ぶりの減少となった。
次に、精神障害についてみると、労災請求件数は1732件で、前年度(1586件)と比べ146件(9.2%)増加した。
また、業務上認定されたのは506件で、前年度(498件)と比べ8件(1.6%)増加している。
請求件数は5年連続の増加、業務上認定件数は2年連続の増加となった。
なお、精神障害に係る労災請求事案の場合、精神障害の結果、自殺(未遂を含む)に至った事案があるが、
29年度は1732件中221件(うち業務上認定98件)となっている。
また、裁量労働制対象者に係る業務上認定件数は、脳・心臓疾患が4件で、すべて専門業務型裁量労働制対象者に
関するものとなっている。
また、精神障害の業務上認定件数は10件で、うち専門業務型裁量労働制対象者が8件、
企画業務型裁量労働制対象者が2件となっている。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。