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調査・統計

脳・心臓疾患、精神障害とも労災認定件数が前年度より増加~28年度・過労死等の労災補償状況~



厚生労働省は、平成28年度「過労死等の労災補償状況」(過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患、
仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の労災補償状況)をまとめた。
それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は825件で、前年度(795件)と比べ30件(3.8%)増加した。
また、業務上認定されたのは260件(当該年度内に業務上認定された件数で、当該年度以前に請求があったものを含む。
以下同じ)で、前年度(251件)と比べ9件(3.6%)増加している。
請求件数は2年連続の増加、業務上認定件数は4年ぶりの増加となった。
次に、精神障害についてみると、労災請求件数は1586件で、前年度(1515件)と比べ71件(4.7%)増加した。
また、業務上認定されたのは498件で、前年度(472件)と比べ26件(5.5%)増加している。
請求件数は4年連続の増加、業務上認定件数は2年ぶりの増加となった。
なお、精神障害に係る労災請求事案の場合、精神障害の結果、自殺(未遂を含む)に至った事案があるが、
28年度は1586件中198件(うち業務上認定84件)となっている。
また、裁量労働制対象者に係る業務上認定件数(今回新たに公表)は、過去6年間(平成23年度~28年度)で、
脳・心臓疾患の業務上認定が22件で、うち専門業務型裁量労働制対象者が21件、企画業務型裁量労働制対象者が1件、
精神障害の業務上認定が39件で、うち専門業務型裁量労働制対象者が37件、企画業務型裁量労働制対象者が2件となっている。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。