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調査・統計

虐待認められた件数が前年度より大幅に増加~27年度・使用者による障害者虐待状況~

厚生労働省は、平成27年度「使用者による障害者虐待の状況等」の結果をまとめた。
これは、平成24年10月に施行された「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」に
基づき公表するもの。 
それによると、労働局に寄せられた使用者(障害者を雇用する事業主や職場の上司など)による
障害者虐待の通報・届出のあった事業所は1325事業所で、前年度より34.5%増加している。
また、使用者による障害者虐待が認められた事業所は507事業所(前年度比69.6%増)、
虐待を行った使用者は519人(同66.9%増)、虐待を受けていた障害者は970人(同100.8%増)となっている
(障害者虐待が認められた事業所は、届出・通報の時期、内容が異なる場合には、複数計上している)。
また、虐待を受けていた障害者の障害種別は、身体障害209人、知的障害553人、精神障害202人、
発達障害27人となっている(重複しているものがある)。
受けていた虐待の種別をみると、「経済的虐待」(障害者の財産を不当に処分すること、その他、障害者から
不当に財産上の利益を得ること)855人、「心理的虐待」(障害者に対する著しい暴言、著しく拒絶的な対応、
不当な差別的言動その他、障害者に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと)75人、「身体的虐待」
(障害者の身体に外傷が生じ、もしくは生じる恐れのある暴行を加え、または正当な理由なく障害者の身体を拘束すること)
73人などとなっている(重複しているものがある)。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに飛びます)。