要約

少子高齢化や団塊の世代の退職等に伴い企業を取り巻く環境が大きく変化し、労働衛生問題が多様化している。そんな中、衛生管理者には、メンタルヘルス不調や長時間労働・過重労働、化学物質管理などの諸問題に対応すべく、従業員のフォローだけでなく、産業医や人事労務担当などの多職種と連携した労務面での関わりも重要となる。
そこで、（公社）日本産業衛生学会関東地方会の下部組織である「衛生管理者の集う会」（代表：對木博一）の主要メンバーが、それぞれの専門知識と実務経験をもとに、今後ますます重要となる衛生管理者の役割と実務について、多くの事例をもとに分かりやすく解説していく。

目次

第１章：労働衛生管理体制と法令解釈
１・法令の具体的な構成
２・安全衛生管理体制のポイント
第２章：労務管理と労働衛生５管理の同軸管理
１・作用と反作用？　相反かバランスか？　労働基準と労働衛生
２・労働と健康のバランスでＷＩＮ-ＷＩＮの関係を構築！
第３章：ストレスと人間関係について
１・職場のメンタルヘルスの具体的な問題点
２・行動特性が人間関係を円滑にする！
第４章：ＩＣＴの利活用のポイント
第５章：労働衛生情報の疫学的活用
１・労働衛生情報の活用
２・集計・比較の実際
第６章：化学物質管理は何のために行うのか？
１・化学物質管理の目的と情報収集の方法
２・化学物質管理を行うための実践的方法