要約

高松労働基準監督署（香川県）では、平成11年と平成29年の2回、“職場の安全のキーマン”の役割を担う「職長」を対象としたアンケート調査を実施、その結果を事業場の集団指導等に活用して安全衛生水準の向上につなげてきた。本書は、全国的にも珍しいとされる、職長を対象とした意識調査の結果を集約し、著者独自の視点で分析したもの。著者は2回のアンケート調査の実施に深く関わった元労働基準監督官。集団指導の際にはアンケート調査の数値だけを示していたが、書籍化に当たって、読者が視覚的に結果を理解できるように、グラフ化するなどの工夫を凝らした。「職長の安全意識の変化」や「製造業と建設業の職長の意識の違い」、「職場の安全衛生水準をさらに向上させるための課題」などがわかる貴重な記録。職長に対する安全衛生教育用資料として最適。

目次

職長アンケートについて
職長アンケート（平成11年）
職長アンケート（平成29年）
アンケート結果について
１.アンケート結果
２．労働に喜びはある
３．仕事が楽しい職長
４．災い転じて福となす
５．災害の有無での違い
６．けがと弁当は自分持ち
７．ヒヤリ・ハット
８．ヒヤリは不安全行動
９．報告されないヒヤリ経験
10．人の振り見て我が振り直せ
11．職長教育未受講
12．教育未受講の職長がいる
13．職務を理解している
14．名ばかり職長
15．リスクアセスメントが可能
16．職長が災害防止の要かなめ
17．作業員の適正配置
18．ヒューマンエラーの排除
19．安全衛生教育が不十分
20．ＫＹＴを知っている
21．ＫＹＴを実施
22．指差呼称を実施
23．マニュアルがある
24．安全意識が高い
25．率先垂範